節税になりますよ、の罠①

こんにちは、タムタムです。
急に寒くなってきて慌てて長袖を引っ張り出してきました。本当に時が過ぎるのは早いですね。

さて、今回は私の愚かな投資歴をつらつらと綴っていきます。

今までは投資というと何となく怖いな、失敗したら大変なことになるな、くらいの認識しかありませんでした。そんな私が投資に興味をもったのは、あるテレビ番組を見ていた時でした。
「預けていたお金がどんどん増えていく!」とその番組で紹介されていたのは、ひ◯み投信でした。その時は、「へぇ〜すごい世界もあるもんだ(鼻ホジホジ)」くらいにしか思っていませんでした。
というのも、数ヶ月前に婚約し、貯金を結婚指輪に(ほぼ)全額betするという暴走をした後だったので、預ける貯蓄もほとんどない私にとって関係のない話と思っていたのです。愛する妻のためですから後悔などしていませんよ、全く、微塵も
ただ、同棲を機に、より広い部屋に引っ越し家賃も上がり、早く帰ってこい圧力のためあまり残業代もつけられず、やや月々の収支が苦しくなっていた私は、何とかしたいという思いは抱いていました。
医者のくせに収支が苦しいとか、浪費しすぎなんちゃうの?という指摘は甘んじて受けます笑
まあその辺のことはまた別の機会にでも。

さて、そんなある日、何気なく近所の紀伊国屋だがジュンク堂だかの投資関連コーナーをさまよっていると、ある本が目につきました。
「資産家ドクター」だか何だかという本で、このままのほほんと生きていたら医者といえど貧乏になるぞ!という本でした。
気になり購入し読んでみると、、、

  • 医者は高収入といえど税金が高いから手取りは少ない
  • 何もしなければ将来資金がやばくなる!
  • 新築区分所有マンションを買って節税すべし
  • いずれは一棟ものも買えば、40年後には資産数億円!

とか何とかいう内容で、要は不動産買えば人生バラ色、という話しでした。
区分所有マンションとは、要はマンションを部屋毎に売り買いするということで、普通にマイホームで購入するのと同じ持ち方です。
その本にひどく感銘を受けたピュア(笑)な私は、さっそくその本に載っていた不動産業者のセミナーに申し込むというバカ正直な行動を取ったのでした。
業者の社長が宣伝のために書いた本、というよくあることだったのですが、ポジショントークというものを知らない当時のピュア(爆)な私はホイホイつられてしまったのでした。

セミナー当日、小綺麗な小さな部屋には私と、もう引退直前じゃね?って感じの老紳士の2人だけでした。
営業の人が来て、不動産投資とは何か、全て当社にお任せ頂ければ大丈夫です!みたいな話を2時間ほどしてました。
老紳士はすでに何件も物件を持ってらっしゃる院長だったようで、あまり興味を示してませんでした。
私はというとピュア(略)ですから、「節税になります!同じ額を働いて増やそうと思ったらこれだけ額面で増やさないとうんたらかんたら!」という営業さんの話ですっかりその気になり、担当の営業の人と具体的な話を詰め、1週間後に契約の段取りとなりました。

慌てて実印を作り、その実印がかっこいいとか何とか褒められいい気になって契約書にハンコを押し、めでたく新築区分マンション3部屋のオーナーになりました。
しかもサブリース。サブリースとは、部屋に借り手がつかなかった時には会社が費用を肩代わりしますよ、という制度。その代わり普段から家賃は9割しかいれませんよ、と。
後日知ったことですが、新築の1Rなら立地がよほど悪くなければ借り手が見つからないということはなかなか無いようで、いきなりサブリースをつける必要はあまりというかほぼないようです。
まあええようにカモられた訳です。

その夜、近くの高そうなお店で担当営業さんにご馳走になり、「節税ウマー!これで少しはお金が浮くぜ!」といい気分で帰路についた私ですが、蟻地獄はまだ始まったばかりでした。。。